転職して高収入がほしい!
薬剤師の仕事で高収入をもらえるのってどんな仕事?
この記事はそんな人のために書きました。
私は新卒でドラッグストアに入社しましたが、3年目で企業に転職しました。転職後に副業を始め、本業+副業で年収600万を達成。そこそこ余裕のある暮らしをしています。
薬剤師は安定して稼げる仕事ですが、一方で高収入を目指すのは難しい傾向にあります。今回は薬剤師が転職して高収入を得る方法と、注意点について解説します。
転職して収入を上げたいと思っている薬剤師さんは、ぜひ最後までお読みください。
薬剤師は収入が伸びにくい
一般的に薬剤師の年収は高めですが、一方で収入が伸びにくいのも事実です。
ドラッグストアの先輩は「数千円しか昇給しなかった」と言っていましたし、薬局で働く同期はボーナスがカットされたそうです。がんばって働いても収入が上がらないのはしんどいですよね。
薬剤師が高収入を得るのは難しいですが、方法はあります。どの方法も収入に見合うだけの努力が必要になるので、その点は覚悟して臨みましょう。
この記事では転職だけでなく、他の方法で収入を上げる方法も紹介します。
薬剤師が転職して高収入を得る5つの方法
薬剤師が転職して高収入を得る方法として、次の5つが挙げられます。
- 地方の薬局で働く
- 企業に転職する
- 派遣薬剤師として働く
- ドラッグストアに転職する
- 管理薬剤師として働く
地方の薬局で働く
最も手っ取り早いのが、薬剤師が不足している地域で働くことです。地方は慢性的な人手不足で、専門職も例外ではありません。働き手が少ない分、年収も上がります。住む場所にこだわりがない人、地元に帰って就職したい人は地方の薬局勤務を検討しましょう。
薬剤師向け転職サイトで高収入の求人を探すと、多くは地方の求人です。求人によっては住宅や車を出してくれるところもあるので、年収が高いだけではなく生活に必要な出費を抑えられる可能性もあります。
地方の高収入求人を探す場合、ファルマスタッフを利用すると求人を探しやすいです。薬局の求人は41,947件あり、高収入の薬局に絞って探しても7,312件の求人がヒットしました(2024年1月現在)。
企業に転職する
処方せんあたりの薬剤師が決まっている以上、一人の薬剤師が調剤で生み出せる利益は決まっています。医療費も年々抑制される傾向にあり、調剤で期待できる年収には限りがあります。
年収を増やしたいのであれば企業に転職するのも手です。製薬企業の薬事やMRの求人を見ると、年収は最大1,000万円まで提示されています。もちろん転職してすぐにそれほどの年収がもらえるわけではありませんが、将来高収入を狙えるとなれば希望が持てますよね。
私はドラッグストアからメディカルライターに転職して、年収が50万程度上がりました。年度末ボーナスなどの臨時手当もあり、ドラッグストア時代より手取りが増えました。企業の求人は東京や大阪に集中しているので、都心近くで働けるのも企業のメリットです。
企業に転職する方法はこちら。未経験から企業に転職するならdodaがおすすめです。調剤の求人を探すには向いていませんが、企業の求人を探すには便利です。私も転職活動のときに登録していました。
派遣薬剤師として働く
調剤のスペシャリストとして高収入を得たいのであれば、派遣薬剤師になる手もあります。地方勤務だと時給はさらに上がりますが、都内でも郊外なら派遣薬剤師の需要はあるため住む場所を変えずに働けます。
派遣薬剤師は人手の足りない薬局にスポットで入るため、時給が高めです。ただし人手が充足した場合に契約を打ち切られるケースがあるので、同じ場所で長く働きたい人には不向きです。また、調剤歴が短くても派遣薬剤師にはなれますが時給は下がります。調剤を3年経験している人であれば、経験者として採用してもらえます。
店舗を転々として働くのが苦にならない人、すでにある程度調剤のキャリアを積んでいる人は今の職場より派遣薬剤師の方が高収入を得られるかもしれません。派遣薬剤師を探す場合、ファルマスタッフやファル・メイトに登録して求人を紹介してもらう必要があります。
ドラッグストアに転職する
高収入というよりは「やや高め」程度ですが、ドラッグストアに転職する方法もあります。私は新卒でドラッグストアに就職しましたが、年収は500万円前後でした。ほぼ定時で帰っていたので、残業や深夜勤務がある店舗だったら年収はもっと上がっていたでしょう。
年収は高めですがその反面、力仕事や遅番などハードなところもあります。今の年収が400万円台で「ハードでもいいから収入を上げたい」という場合は、ドラッグストアの転職も検討しましょう。
ドラッグストアに転職するならマイナビ薬剤師がおすすめです。求人数が他の転職サイトと比べて圧倒的に多く、全国の求人が探せます。
管理薬剤師として働く
仕事の負担も増えますが、調剤で年収を上げるには管理薬剤師になることが近道です。管理薬剤師を求める職場も多いので、自分の市場価値を高められます。
薬剤師に限らず、年収を上げたいと思ったらマネジメント業務は必須です。今の職場で管理薬剤師になる選択肢もありますが、年収の上がり幅が小さい職場やそもそも管理薬剤師が足りている職場では難しいでしょう。
転職サイトで「管理薬剤師」「管理職候補」を条件に加えれば求人を探せます。管理薬剤師の求人が一番多いのはファルマスタッフ。「管理薬剤師」と検索すると2,752件(2024年1月現在)ヒットします。
薬剤師が転職して高収入を得るための注意点
高年収を目的に転職する場合、次の点に注意しましょう。
- 年収だけで選ばない
- どの仕事でも継続が大事
- 福利厚生など、額面以外にも目を向ける
どこへ転職しても、働き続けられなければ高年収にはなりません。
年収だけで選ばない
転職先を決める際は収入だけでなく、残業時間や人間関係などが自分のキャパシティに合っているか見極めましょう。どこへ転職しても、働き続けられなければ高年収にはなりません。
どんな職場が自分に合っているかわからない…という人は自己分析ツールとして使えるサービス・ミイダス
どの仕事でも継続が大事
どんなに高収入の仕事でも、続けられなければ意味がありません。年収だけ見て転職するのではなく、続けられそうな仕事を選びましょう。
私は年収が高めの仕事であるドラッグストアで働いていましたが、上司のパワハラがきっかけで転職しました。これから転職を検討するときは、職場環境も確認するといいでしょう。
福利厚生など、額面以外にも目を向ける
転職先を探すときは、手取りだけでなく福利厚生も確認しましょう。手取りだけで見ると求人Aの方が高くても、福利厚生込みで考えたら実は求人Bの方が手取りは多かった…ということも。福利厚生は求人票や募集要項に記載されています。
たとえば借り上げ社宅や家賃補助が利用できる場合、家賃が安くて済むので手取り以上の恩恵を受けられます。私が働いていたドラッグストアでは月1万の借り上げ社宅に住めたので、浮いたお金を好きに使えました。月1万円で月5万円相当の物件に住んでいたので、月4万円得していたことになります。
一方、転職活動をしていたときは「年収が高いけど交通費は全て自腹」という求人もありました…。額面だけでなく、実際の手取りを考慮して求人を探しましょう。
転職以外で手取りアップする方法もある
高収入を狙いたいなら、転職にこだわる必要はありません。今の仕事でキャリアを積む、副業を始めることも高収入への道につながります。目の前の好条件だけでなく、将来のキャリアにも目を向けて考えましょう。
- 副業する
- 投資、節税する
- 支出を減らす
- 今の職場で昇進する
- 残業、深夜勤務を増やす
月々の手取りを月2~3万円増やしたい程度であれば、転職より節約や副業をした方が手っ取り早いでしょう。それぞれ解説します。
副業する
転職よりローリスクで収入をアップできる方法が副業です。薬剤師として派遣、パートを掛け持ちすれば年収は一気に上がりますが、ハードワークになるので注意が必要です。給与所得が複数あると住民税の金額から本業にバレる可能性もあるので、副業禁止のところで働いているとリスクが高いでしょう。
おすすめはWebライターやブログなどの在宅ワークです。自宅でできるので本業と両立しやすく、薬剤師の専門性も活かせます。私もWebライターで月5万を安定して稼いでいます。
これらの在宅ワークは事業所得なので、副業禁止でもバレにくくする工夫ができます。給与所得、事業所得って何?という方はこちら。
投資、節税する
もしふるさと納税やNISA、iDeCoなどお金のことを全く知らないのであれば、転職より先にお金の勉強から始めることをおすすめします。転職や残業をせずに手取りを増やせるチャンスです。
転職して高収入を得ても、税金も増えたために手取りはそこまで変わらなかった…という悲劇が起こることもあります。転職する・しないにせよ、今の時代には薬剤師であってもお金の知識は必須です。
何から勉強すればいいんだろう…という人は、「薬剤師になったら最初に読みたい 大学で教えてくれなかったお金の本」がおすすめです。薬剤師向けなのでわかりやすく、お金に悩む薬剤師にとって必要な情報が網羅されています。リンクに飛ぶと何ページか立ち読みできます。
支出を減らす
月1万円稼ぐより、月1万円の支出を抑える方が簡単です。使っていないサブスクを解約したり、スマホを格安SIMに変えたりするだけでも達成できます。
支出の減らし方については「本当の自由を手に入れる お金の大学」が参考になります。こちらの本からも節約だけでなく、投資や副業についても学べます。イラストが多いので読みやすく、普段あまり本を読まない人にもおすすめです。
今の職場で昇進する
管理薬剤師になる、残業を増やすという選択肢であれば、転職しなくとも実現できるかもしれません。今の店舗では難しくても、異動すれば希望が叶えられる場合も。転職する前に一度、今の職場に相談してみるといいでしょう。
まずは今の職場で経験を積むという考え方もありますね。一般的に調剤を3年以上経験した薬剤師さんは、転職時に経験者として採用してもらえます。まだ働き始めて間もない場合は、将来のキャリアに向けた下積み期間として転職せずに働き続ける道もあります。
特に病院薬剤師は専門性が高いため、現在の年収が低くても経験を積めば将来キャリアアップできる道があります。メディカルライターに転職したいと思い求人を見ていると、歓迎条件に「病院薬剤師」と書いてあるのをよく見かけました。
残業、深夜勤務を増やす
今の職場で残業や深夜勤務、休日出勤などを増やせば年収は上がります。
夜10時以降に働くと深夜手当が出るので、夜までシフトがあれば遅番を多めに希望するという荒業もあります。病院薬剤師の友人は、毎月入った夜勤の数によって収入が全然違うとぼやいていました。
収入を増やすには手っ取り早いのですが、労働時間は法律で決まっているので残業で増やせる金額には限りがあります。不要な残業をしていれば管理職から怒られてしまうかもしれません。無理のない範囲で労働時間を工夫しましょう。
また、今すぐ確実に年収を増やせますが、職場によっては人件費を抑えるために残業ができない店舗もあるでしょう。私が調剤併設型のドラッグストアで働いていたときは残業をなるべくつけないよう言われていました。
まとめ
今回は高収入の仕事に転職したい薬剤師さんに向けて、高収入求人の特徴と注意点、転職以外で手取りをアップする方法について解説しました。高収入にはそれなりのワケがあるので、金額に飛びつかず続けられる仕事かどうか考えてから決めましょう。
転職して高収入を目指すのはハードですが、収入が増えれば生活も豊かになります。自分に合った方法で年収アップを目指しましょう!
このブログでは薬剤師の転職、副業について書いていますので、よかったら他の記事も参考にしてください!