適応障害の薬剤師が転職するには?実際に転職成功した体験談を紹介

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薬剤師として働いていて適応障害になってしまった方や、最近うつっぽいと感じている方へ。

「すぐに転職したい」と考えている方もいるかもしれません。一方で休職歴があっても転職先が見つかるのか心配な方、転職先でまた再発するかもしれないと不安になる方も多いでしょう。

私は新卒で働いていたドラッグストアで適応障害になり、数ヵ月休職しました。その後企業に転職し、今は問題なく働いています。

今回は適応障害になった薬剤師の方に向けて、今後のキャリアや転職のコツについて解説します。実際に適応障害になった私の体験も紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

目次

適応障害になってしまう理由

適応障害とはストレスが原因で心身の調子を崩した状態で、ストレスの原因が明確なことが特徴です(※1)。

適応障害になってから転職を考えている場合、まずは何が原因で適応障害になったのか考えることが大事です。原因がわからなければ、転職しても適応障害を繰り返してしまうかもしれません。

もちろん適応障害になってしまう原因は人それぞれですが、主な原因は次の通りです。

  • 人間関係(パワハラ上司が怖いなど)
  • 仕事が自分に合わない
  • 生活が不規則で休まらない
  • 仕事の負担が大きすぎる
  • ノルマや責任が重く、プレッシャーが大きい

(※1 参考)適応障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

人間関係(パワハラ上司が怖いなど)

適応障害の原因で一番多いのは人間関係でしょう。

特に薬局や病院に勤めていると人間関係が狭く、パワハラをしてくるような上司やお局さんなど、合わない人がいても距離を置くことが難しいはずです。

私が適応障害になった一番の原因も人間関係で、特に上司のパワハラでした。相手は仕事を教えているつもりだったのですが、毎日怒鳴られているうちに心が疲れてしまいます。仕事に集中できずミスをする→怒られる、の悪循環になりついに職場へ行けなくなってしまいました。
環境を変えればその人からは離れられるので、人間関係の問題は異動や転職で解決できます。可能であれば異動先、転職先にどんな人がいるか調べておきましょう。

仕事が自分に合わない

人間関係だけでなく、仕事内容そのものが合わないことも考えられます。調剤の仕事が合わなかったという人もいるかもしれません。

その場合、復職・異動による解決は難しいでしょう。復職しても自分に合った仕事を選べる可能性は低いからです。私も店舗のルーチンワークが苦痛になり、復職しても解決しなかったので転職を選びました。

適応障害になった後でも転職は可能です。調剤の仕事が合わなかったとしても、他の仕事を選べばOK。薬剤師免許を使わなくても、今までの知識や経験を活かす仕事があります。

具体的な方法はこちらの記事をご覧ください。

生活が不規則で休まらない

シフト制や不定休の仕事だと心身が休まらず、体調を崩してしまうことがあります。特に夜までシフトが入っている場合や休みが少ない場合、心身共に負担は大きいでしょう。

私は郊外のドラッグストアで働いており、遅番になると帰宅するのは夜遅い時間。生活リズムがボロボロになりました。

生活リズムが原因の場合、休職から復帰する場合に産業医や人事に相談すると負担が少ない働き方に変えてくれる場合もあります。現職を続ける場合は確認してみましょう。また、シフト制の仕事からオフィスワークに転職するという手もあります。企業であれば平日の夜や土日にしっかり休める仕事もあるので、興味がある場合は企業への転職も検討してみましょう。

仕事の負担が大きすぎる

単純に仕事の負担が大きすぎることも、適応障害の原因になります。

人によってキャパシティは違います。いくら周りや自分が「これくらいならできるだろう」と思っても、任された仕事が自分のキャパシティを越えてしまえば耐えられないのは当然です。

私も入社2年目で新人の指導からクレーム対応、発注業務まで担当していたので、次第に仕事が回らなくなってしまいました。復職後から転職した今でも、少しでも厳しいと思ったら積極的に人を頼るようにしています。

もし復職する場合、まずは負担が少ない業務から受けられるよう産業医や上司と相談してみましょう。転職する場合も、事前に仕事の負担が自分にとって適正であることを確認しておくと再発のリスクを減らせます。

ノルマや責任が重く、プレッシャーが大きい

管理薬剤師など責任のある立場についていたりノルマがあったりすると、働いているうちにプレッシャーで消耗してしまう場合があります。特に昇進して間もないうちやノルマに厳しい店舗で働いている場合は、プレッシャーが原因で適応障害になっているかもしれません。

私の働いていた店舗でも、アプリのダウンロード件数や商品の売上にノルマがあり、達成していないと店長に怒られていました。

もしプレッシャーを負担に感じている場合、プレッシャーの少ないところに異動、または転職するのも手です。

適応障害になったら仕事は辞めた方がいい?続けるべき?

適応障害になった場合、仕事を辞めたいと考える人は多いでしょう。しかし仕事が辛いあまりに急いで転職先を決めても、焦るあまりに冷静な判断ができない可能性があります。今後のキャリアに大きく関わる決断を後悔したくないですよね。

まずは休職した上でじっくり考え、必要であれば体調をみながら転職活動を始めるのがおすすめです。また、もし復職する場合でも再発しないような工夫を心がけましょう。

いったん診断書をもらって休職するのがおすすめ

もし適応障害になった場合、すぐに退職するのではなく一旦休職することをおすすめします。

適応障害になっているときは余裕がなく、冷静な判断を下しにくい状態です。一度仕事と距離をとり、心身を休めてから今後のことを考えましょう。

多くの企業ではおよそ半年~1年程度まで休職できる上、休職中は申請すれば傷病手当金が受給できます。休職中は忘れずに申請しましょう。手続きについては、加入している保険組合で確認できます。

休職中に転職活動をしてもOK。ただし無理のない範囲で

「休職中に転職活動をしてもいいの?」と思うかもしれませんが、特に問題ありません。休職中に働くのでなければ大丈夫です。ただし万が一復職する場合も考え、職場の人には転職していることは伏せておきましょう。

また、転職活動がストレスになる可能性もあります。休んで治ったと思っていても、人によっては転職エージェントとの面談や書類の準備、面接は負担に感じるでしょう。自分の体調を優先しつつ、あせらず無理のない範囲で取り組みましょう。

復職する場合は異動や業務量の調整を依頼すると◎

復職する場合、いきなり休職前のペースで働くと適応障害が再発してしまう可能性もあります。

復職する前に産業医や人事と相談して、確実に働き続けられるペースで復職しましょう。会社によっては時短勤務や残業なしの条件付きで復職させてもらえる場合もあります。安心して復職できる道を探しましょう。

適応障害の薬剤師におすすめの働き方は?

復職という選択肢はあるものの、今の仕事を辞めたいと思っている方も多いでしょう。

適応障害になった人が転職するには、大きく分けて2通りの選択肢があります。

  • 転職して自分に合った職場で働く
  • パート勤務・派遣薬剤師として働く

転職して自分に合った職場で働く

人間関係、仕事内容…適応障害になった理由がわかったら、今度はその原因を極力避けて働く方法を探しましょう。

やみくもに転職エージェントに登録するのはおすすめしませんが、探すときは自分の適性がわからない!と悩んでいる場合、ミイダスなどの自己分析ツールを使うと良いでしょう。

また、「調剤が合わない」と感じている場合は企業への転職もおすすめです。実際に私もドラッグストア薬剤師を退職してから、企業でメディカルライターとして働いています。転職活動は簡単ではありませんが、成功すればよりストレスなく働ける可能性があります。

転職した方法についてはこちらを参考にしてください。

メディカルライターの仕事について知りたい方はこちら。

パート薬剤師・派遣薬剤師として働く

正社員で働くこと自体が難しいと感じている場合、パートや派遣を選ぶのも手です。正社員よりは勤務時間も短く、ノルマや責任によるプレッシャーを少なめにして働けます。週に一定時間以上働けば社会保険にも加入できます。

幸い薬剤師の仕事はパートや派遣の求人も多く、時給も高めなので生活できるくらいは稼げるでしょう。また、人間関係に不安がある人は単発の派遣を利用すると気軽に働けます。単発派遣の求人を探すのであれば、ファル・メイトが便利です。

私も以前に派遣薬剤師を検討したことがあるのですが、エージェントさんからは「パートや派遣として働いた期間も調剤のキャリアとして認められる」と聞いています。回復するまではとりあえずパート、派遣という働き方にするのもアリです。

まとめ

今回は私の経験をふまえて、適応障害になった薬剤師のキャリアについてお話しました。

適応障害になっても悲観する必要はありません。休職という方法もありますし、休職した期間があっても転職は可能です。まずはゆっくり休み、気力を取り戻してから今後のキャリアを考えましょう。

このブログでは他にも薬剤師の転職や復職について書いていますので、ぜひ他の記事も読んでください。

企業や転職エージェントの立場からではなく、自分の体験や感想をもとに書いています。

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