最近、「薬剤師が転職するのは難しい」って聞いたけど本当?
転職を考えているけど、厳しいなら今の仕事を続けようかな…。
この記事はそんな人のために書きました。
私は新卒でドラッグストアに就職しましたが、3年目で他の企業に転職しました。薬剤師の転職自体は難しくありませんが、自分が希望している条件で転職するのは難しいかもしれません。
今回は薬剤師の転職が難しいケースと、転職を成功させるコツについて解説します。
薬剤師の転職自体はそこまで厳しくない
薬剤師の転職自体はそこまで難しくありません。きちんと対策をすれば、転職先は見付かります。
「厳しい」と言われるのは、昔よりは採用のハードルが上がっているから。昔は転職回数が多くても、コミュニケーションに多少の難があっても比較的簡単に採用されていました。
実際に私がドラッグストアで働いていたときも、年配の薬剤師で「よくこれで仕事続けられたな…」という人がたくさんいます(もちろん優秀な人もいました)。昔の転職市場を知っている人からすれば、「厳しい」と感じるでしょう。
ただ、納得のいく転職をするには何点か注意が必要です。
転職が厳しいケース
転職自体は可能だとしても、難しいケースはあります。次のようなケースでは、転職の難易度は上がります。
- 調剤→企業に転職する
- 高い年収を希望している
- 転職を繰り返している
それぞれ解説します。
調剤→企業に転職する
薬剤師が未経験から企業に転職するのは、かなり厳しい選択肢です。募集自体が少なく、調剤よりも対策すべき内容が増えます。転職するタイミングも第二新卒~30代前半あたりでないと厳しいでしょう。
私は実際に企業へ転職しましたが、何度も職務経歴書を書き直したり、夜遅くまで課題をやっていて寝不足になったりしました。
厳しいとはいえ、「それでも努力する」という意思があれば挑戦してもいいでしょう。企業への転職についてはこちら。
高い年収を希望している
調剤報酬が引き下げられている今、ただ転職するだけでは年収は上がりません。管理薬剤師としてマネジメント経験を積む、専門性を身につけるなどの努力が必要です。
高収入を狙う方法はこちらの記事を参考にしてください。
転職を繰り返している
すでに何度も転職を繰り返している場合は注意が必要です。転職を短期間で繰り返している場合、「またすぐに辞めるのでは?」と思われる可能性が高いです。最悪の場合、書類だけで選考を落とされる場合も。
この場合に大事なのは、転職を繰り返す理由を考えること。自分の適性と仕事が合っていなければ長続きしません。自分の適性を考えるにはミイダス
また、同じ職場で働き続けるのが難しければ正社員にこだわる必要はありません。パートや派遣で働くという手もあります。
薬剤師が転職するときのコツ
薬剤師が転職するとき、次のことを心がけていると転職しやすくなります。
- 自分の適性を把握する
- 希望の条件に優先順位をつける
- 相場を理解した上で転職する
- 選考対策をしっかり行う
- 熱意をはっきり伝える
私はこれらに気を付けて転職活動を行った結果、内定をもらえました。それぞれの項目について解説します。
自分の適性を把握する
自分の適性と仕事の相性が悪い場合、転職しても長続きしません。この場合の適性とは仕事内容だけでなく人間関係、ストレス耐性も含まれます。
転職活動を始める前に、自分がどんな仕事に向いているのか、どんな人間関係だと働きやすいのか考えましょう。
一人で考えるのが難しい場合、ミイダスの診断サービスを利用すると自己分析がはかどります。無料で利用できる上に、ミイダスに登録しただけで転職エージェントから電話が来ることはありません。
希望の条件に優先順位をつける
転職先に希望する条件に、あらかじめ優先順位をつけておきましょう。薬剤師の転職自体ができるとはいえ、昔より選択肢が減っているのは事実です。自分の希望が100%叶う職場は見付からないと考えていた方がいいでしょう。
「何よりも年収が第一!」という場合、都心ではなく地方の職場を選んだ方が希望は叶いやすいでしょう。逆に子育て中で遠くの職場に通えない場合、年収は多少低くてもアクセス重視にした方が仕事を続けやすくなります。
相場を理解した上で転職する
転職するにあたり、相場を理解していないと知らず知らずのうちに高望みをしてしまう可能性があります。正直なところ薬剤師という仕事は安定しているものの、決して高収入を狙いやすい仕事ではありません。「年収1,000万円以上を希望します!」と言われても、転職エージェントがあなたに紹介できる求人はほとんどないでしょう。
もちろん希望の条件を持っておくのは大事ですが、同時に転職市場の相場がどれくらいなのか確認しておきましょう。
自分で求人を調べてもいいですが、転職サイトに登録するとエージェントが相場を教えてくれます。私も何社か使ってみましたが、ファルマスタッフが一番丁寧に教えてくれました。
選考対策をしっかり行う
薬剤師の資格を持っていても、選考対策は必須です。書類や面接で自分を売り込まなければ、あなたに能力があってもなかなか採用されません。
また、薬剤師の仕事はコミュニケーション能力が必要とされます。十分に対策をしていないと緊張してしまい、担当者とうまく話せないかもしれません。選考には万全の対策でのぞみましょう。
熱意をはっきり伝える
もちろん経歴や自己PRも大事ですが、最終的には転職先で働きたいという熱意をアピールするのが大事です。
企業側からすると、採用自体にコストがかかります。「すぐ辞めそう」と判断された場合、あなたが優秀でも採用を見送られる可能性が高いでしょう。
書類から面接まで、「採用されたらぜひ働かせてほしい」という姿勢を見せましょう。
転職エージェントは使うべき?→その人次第です
薬剤師の転職について調べていると、「まずは転職サイトに登録しましょう」と書いてある記事が多いでしょう。
もしすでに何度か転職していてノウハウを知っている場合や、知り合いに紹介してもらえる場合は転職サイトを使わなくても転職できます。逆に転職が初めての場合、これから転職先を探す場合は転職サイトの利用がおすすめです。
転職エージェントに登録するか迷う場合はこちらを参考にしてください。
まとめ:対策をしっかり行えば転職は可能
今回は薬剤師の転職について、「厳しい」と言われる理由と転職のコツについて解説しました。
「薬剤師は資格さえ持っていれば転職できる」という時代は終わりましたが、適性やキャリアを考えてのぞめば転職は決して難しくありません。
ぜひ転職を通して、自分に合ったキャリアを実現しましょう!
また、薬剤師としてのキャリアに悩んでいる場合はこちらの本もおすすめです。