転職したいけど、今の仕事を続けた方がいいか不安…。転職しない方がいい?
転職したいけど、失敗して後悔したくないな…。
この記事はこんな人に向けて書きました。薬剤師は転職しやすい職業ですが、転職は大きな決断です。転職したいと思っても万が一転職して失敗したら…と思うと不安な気持ちになりますよね。
私は新卒でドラッグストアに入社し、3年目で企業に転職しました。ドラッグストアと企業の両方でリクルーターとして活動しており、今まで何人もの薬剤師や薬学生の進路相談に対応しています。
今回は転職しない方がいい薬剤師の特徴について解説します。
転職に迷ったときにすべきことも書いてありますので、今まさに転職しようか迷っている薬剤師さんはぜひ最後までお読みください。
こんな薬剤師は注意!転職しないほうがいい人の特徴5つ
次の5つに当てはまっている人は、転職活動を始める前に他の選択肢を検討しましょう。
- 転職の理由があいまい
- 次のキャリアに明確なビジョンがない
- 異動や上司への相談で解決できる
- ストレスが大きく、辞めることしか考えられない
- 転職回数が多い
共通して言えるのは「転職自体が目的になっていないか?」を考える必要があるということです。
転職は自分がより良い環境で働くための手段です。
転職を目的にしてしまうと、今後も転職を繰り返す可能性があります。
転職の理由があいまい
「なんとなく転職したい」という人は転職しない方がいいでしょう。
近年転職に対するハードルは下がっており、特に薬剤師は資格さえあれば簡単に転職できる仕事です。だからこそ薬剤師は「なんとなく」でも転職できてしまいますが、自分に合った転職先を選ばなければ今後同じことを繰り返すかもしれません。
転職する理由があいまいな場合は、仕事に対するモヤモヤや違和感を感じている状態です。もし転職するとしてもその前に理由を言語化し、次の仕事選びにつなげる必要があります。転職したいと思う理由を明確にしてから行動に移しましょう。
私の友人も「なんとなく今の仕事が合わない気がする」と相談してきたので、まずは理由を掘り下げてから転職を考えるようすすめました。
自分の適性に悩んだら、ミイダス
次のキャリアに明確なビジョンがない
転職の目的は今の仕事を辞めることではなく、自分にとってよりよい環境で働くことです。もし転職したとして、生き生きと働く自分が具体的にイメージできるでしょうか?
転職するとしても自分で軸を持っておかなければ、周りの人や転職エージェントの意見に流されてしまい納得のいく転職ができないかもしれません。
また、実際に転職活動をしてみると面接でキャリアについて質問されることもあります。
私は企業の面接を受けたとき面接官から「10年後にどうなっていたいか?」と聞かれて戸惑ってしまいました…。転職してから数年くらいのビジョンは持っていたのですが、それより先のことは考えていなかったのです。
「転職を通して自分がどうなりたいのか」という問いに自信を持って答えられないのであれば、まずその答えから考えてみましょう。
異動や上司への相談で解決できる
人間関係が悪い、職場が遠いという理由で転職を検討している方も多いのではないでしょうか。確かに転職すれば目の前にある問題は解決できるかもしれません。
しかし転職する前に「本当に転職しか選択肢がないのか?」という疑問は持っておきましょう。たとえば今の会社で他の店舗に異動する、上司に相談して職場環境に配慮してもらうなど、転職以外にも方法があるかもしれません。
ある薬剤師さんは終業時間が遅いことを理由に転職を考えていました。ダメ元で職場に相談してみたところ、早い時間に帰れるようシフトを調整してもらえたそうです。
もちろん融通が効かない職場もありますが、物は試しです。転職する前にできることはないか、もう一度確認してみましょう。
ストレスが大きく、辞めることしか考えられない
「体調を崩しているなら今すぐ辞めるべき」という意見もありますが、ストレスが大きく今すぐにでも辞めたいと思っている場合は一度休職すべきだと思います。
精神的に参っていると冷静な判断ができず、今の職場から離れたい一心で手頃な求人に飛びついてしまうかもしれません。一度休職して心身を休め、じっくり考えてから転職活動を始めるべきです。
私が実際に適応障害を発症したときも、一度休職してから転職活動を始めました。転職を急がずに落ち着いて考える時間を持ったことで、自分にとってベストな判断ができました。
転職回数が多い
すでに何度も転職をしている場合、求人に応募しても「またすぐに辞めるのではないか?」と疑われかねません。
転職はあくまで他の選択肢により解決できないときの最終手段。今の仕事に不満を抱えている場合でも、解決する方法は転職だけではありません。求人に応募しても担当者に「すぐ辞める人」という第一印象を与えてしまうと、面接で挽回するのはかなり大変です。
なお、薬剤師の仕事自体が合わないと感じているならこちらの記事も参考にしてください。
こんな薬剤師は転職すべき!5つのサイン
ここまで転職しない方がいいケースについて解説しました。では逆にどんなケースなら転職すべきなのでしょうか?
次の5つに当てはまる場合は、転職に踏み切ってもいいでしょう。
- 次のキャリアが明確に決まっている
- 休職や異動では解決できない
- ブラックな職場に勤めている
- 職場に味方がいない
- 年収が低すぎる
転職した先のビジョンが明確に描ける、今の職場でどう頑張っても自分が幸せになれる道がないのであれば転職しましょう。
次のキャリアが明確に決まっている
転職してからどんな仕事がしたいか明確に決まっている場合は、転職に成功しやすいでしょう。
私がドラッグストアから企業に転職したときは、「メディカルライターになりたい」「物を売るのではなくコンテンツを作る仕事がしたい」というビジョンがありました。転職に成功して、今は企業でやりがいをもって働いています。
もし今後の仕事選びに悩んでいる場合は、こちらの本を参考にするといいでしょう。薬剤師のキャリア形成について実例を出しながらわかりやすく解説してくれています。私がこの本に出会ったのは転職後でしたが、転職する前に読みたかったと思う本です。
休職や異動では解決できない
転職以外にも職場の環境を変える方法はありますが、必ずしもそれで悩みが解決するとは限りません。
異動したいと思っても中小の薬局であれば、そもそも異動先がないこともあるでしょう。仕事内容が多くてストレスを感じていたとしても、上司に相談して解決するとは限りません。
今いる環境でベストを尽くしても解決できないようであれば、転職すべきサインです。
ブラックな職場に勤めている
ブラックな職場で働いている場合も、すぐに転職活動を始めた方がいいでしょう。我慢して体調を崩してしまったら、働くこと自体難しくなってしまいます。
ブラックな職場はあなたを守ってくれません。自分の身を守れるのは自分だけです。
もしすぐに転職先が見つからなくても、ファル・メイトなどを利用して派遣薬剤師でしのぐ方法もあります。健康は一度失うと取り返しがつかないので、今すぐに行動しましょう。
職場に味方がいない
転職を考える理由の多くが人間関係ですが、もし職場の誰かに相談して解決できるなら転職する必要はありません。しかし職場に頼れる人が誰もいなければ、そもそも相談できないので解決は難しいでしょう。
孤立した状態で働き続けるのはつらいですよね。もし職場の全てが信じられないなら、あなたのキャリアをこれ以上職場にゆだねる必要はありません。
転職してより自分に合った居場所を見つけましょう。
年収が低すぎる
年収が低すぎるときも、転職を考えていいでしょう。同じ職場で働き続けても十分な年収が見込めないからです。
より年収の高い職場を探したい場合は、転職エージェントに転職活動をサポートしてもらいましょう。求人探しや年収の交渉も代わりに進めてくれるので、スムーズに転職できます。
高収入を稼ぎたい!という場合、企業に転職する選択肢もあります。私は企業に転職して年収アップできました。
迷ったら「転職で本当に解決できるのか?」を考えよう
今回は薬剤師が転職しない方がいい場合について解説しました。
転職はキャリアにおいて一大イベントです。今回紹介したポイントを参考に転職するか決めましょう。
なお、これらを考えてもなお悩んでいる場合はとりあえず転職サイトに登録し、転職エージェントに相談するのも手です。転職サイトなので基本的に転職をすすめられますが、それでもプロの意見が無料で聞けるのはお得ですよね。
このブログでは薬剤師の転職・副業について紹介しています。
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