転職サイトは複数登録した方がいいって本当?
転職サイトの登録が面倒くさい!
この記事はそんな人のために書きました。
転職サイトについて調べていると、複数のサイトへの登録をすすめられるでしょう。登録も手間がかかりますし、エージェントから連絡がくると同じような話を何度も繰り返さないといけません。
「そこまでして複数登録するメリットはあるのか?」と疑問に思ってしまいますよね。
私は新卒でドラッグストアへ入社し、その後未経験で企業へ転職しました。当時は薬局やパート、派遣薬剤師も視野に入れて転職サイトで情報収集していました。
今まで5社以上の転職サイトを利用してみたので、今回はその経験から薬剤師が複数の転職サイトに登録するメリット・デメリットについてご紹介します。
もし「転職エージェントは使いたくない!」とあなたが思っているなら、こちらの方法で転職活動を始めてみるのも手です。
薬剤師が転職サイトを複数登録しておくメリット3つ
薬剤師が複数の転職サイトに登録しておくメリットは、次の3点です。
- 合わないエージェントに当たっても切り替えられる
- 非公開求人が見られる
- 得られる情報の幅が広がる
一言で表すと「リスクを下げて、選択肢を広げられる」ことがメリットです。
それぞれ解説していきます。
合わないエージェントに当たっても切り替えられる
転職サイトに登録すると担当のエージェントから電話がかかってきます。どのサイトを登録してもエージェントの質には当たりはずれがあり、合わないエージェントに当たる可能性は十分にあります。
私も質の高いとはいえないエージェントにあたったことがあります。こちらの希望していない条件で求人を送ってきたり、求人の感想を送っただけで応募を進められそうになりました。
転職サイトとエージェントが合わなかった場合、1社にしか登録していないと転職活動を思うように進められません。
せっかく転職活動をするなら、信頼できる人にお願いしたいですよね。
特に急いで転職先を見つけたい場合、エージェントを変えてもらうとしても引継ぎにかかるタイムロスは惜しいでしょう。
リスクを上手く分散して転職活動を勧めましょう。
非公開求人が見られる
複数の転職サイトに登録することで、純粋に転職先の選択肢が増えます。
各社が独自の非公開求人を持っており、登録して初めて見られる求人があるからです。
転職サイトには、登録していなくても見られる求人もあります。しかし多くの求人サイトで非公開求人は表示されず、いい求人を見つけてもエントリーには会員登録を行う必要があります。実際に自分で探しているときも応募方法を見ていると、転職サイトへの登録が必要なものが多かったです。
せっかく良い求人があっても、そのサイトに登録していないことでチャンスを逃してしまう可能性も。
特に求人数が多い大手の転職サイトは登録しておくことをおすすめします。
得られる情報の幅が広がる
転職サイトによっては独自の情報を持っており、実際の職場環境についても具体的な話が聞けることもあります。
転職サイトによって持っている情報は異なるので、複数の転職サイトを使うことでほしい情報を得られる可能性が上がります。
転職サイトの口コミを見ていると、「職場の雰囲気や人間関係まで教えてもらえた」という人もいました。求人には載っていませんが、転職してからのことを考えると知っておきたいですよね。
薬剤師は転職しやすい仕事とはいえ、今後のキャリアを左右する大事なイベントです。知り合いが実際に働いていれば別ですが、自分で転職活動をしていると入社先の具体的な情報は入手しづらいでしょう。
転職先を判断する材料として、情報網は複数持っていた方が安心です。
転職サイトに複数登録するデメリット3つ
逆に薬剤師が転職サイトに複数登録するデメリットは、次の3点です。
- 登録、面談に手間がかかる
- しつこく連絡が来る可能性がある
- 管理が大変
一言で表せば「面倒くさい」に尽きます。
それぞれ具体的に解説しましょう。
登録、面談に手間がかかる
転職サイトに登録してから求人を紹介してもらうまでには手間がかかります。
登録フォームに入力して、エージェントと面談して・・・と、転職サイト1社に登録するだけでも正直面倒ですよね。エージェントによっては丁寧にヒアリングをしてくれるので、その分面談に時間がかかることもあります。
しかし、私の場合はここで何度か面談をしていたことでその後の転職活動に役立ちました。
転職活動をしていると、どこへ応募するにせよ選考の中に面接があります。自分の現状を言葉にする経験を積んだことで、実際の面接でも志望動機をスムーズに話せるようになりました。
手間がかかるのは事実ですが、無駄な手間と考えるのではなく今後の転職活動に活かせる経験値として前向きにとらえましょう。
なお、「今すぐに転職を考えていないけど情報収集だけしたい」という方にとっては割に合わないかもしれません。
そんな場合は転職サイトに1社だけ登録しておいて、必要になれば他の転職サイトを利用してもいいでしょう。
しつこく連絡が来る可能性がある
転職サイトによっては定期的に電話がかかってきます。頻度が多いとうっとうしく感じることもあるでしょう。
もし「しつこい」と感じている場合、担当者に頼んで連絡の頻度を減らしてもらいましょう。それで改善しないようであれば、担当者を変更してもらうか転職サイトを退会してしまえば解決します。
担当者に直接話さなくても、メールするかサイト内のお問い合わせフォームに連絡すればOKです。
転職サイト側も、悪い口コミが増えることは避けたいもの。サブスクやクレカで解約手続きがわかりにくかった経験はありますが、転職サイトを利用していてトラブルを経験したことは一度もありません。
管理が大変
何社もやりとりしていると、どの会社とどのような話をしたか混乱してしまうかもしれません。転職サイトの企業名も似たような名前が多いのでややこしい!と思っていました…。
5社~10社と登録すると管理しきれなくなってしまうので、複数登録するなら2~3社までにしておきましょう。
求人への応募も優先度をつけて、志望度の高い求人から数社ずつ始めると余裕をもって転職活動を進められます。私は最初応募するとき、2社に絞りました。
選考が進み複数の求人で選考が進んでいる場合は、スケジュール帳に整理してまとめておくのもいいでしょう。
こんな薬剤師は転職サイトの複数登録がおすすめ!
複数の転職サイトを登録するのは面倒なので、全ての人にとって必須ではありません。「転職を検討している」くらいの段階ではそこまでしなくてもいいと思います。
こんな人は転職サイトを複数登録しておくといいでしょう。
- なるべく転職先の選択肢を確保したい人
- 慎重に転職先を決めたい人
- 現在すでに離職している人
それぞれの特徴について、理由を解説していきます。
なるべく転職先の選択肢を確保したい人
なるべく多くの求人を見たいという方には、複数の転職サイトに登録しておくといいでしょう。
非公開求人含め、取り扱っている求人は転職サイトによって異なります。「A社の転職サイトに載っていなかった求人がB社に載っていた」というケースは少なくありません。
私も実際に、同じ条件で複数の転職サイトを利用したことがあります。重複している求人もありましたが、一方の会社にしかない求人も複数ありました。
まだ転職先が具体的に決まっておらず、「なるべく自分にとってベストな転職先を探したい」という方には、複数の転職サイトに登録しておくことがおすすめです。
慎重に転職先を決めたい人
複数の転職サイトに登録すると、複数の担当者から意見を聞けます。セカンドオピニオンのような役割として、複数の転職サイトに登録してもいいでしょう。
「今のあなたではこれくらいの求人しかありません」と言われても、他の転職サイトでは違う意見をもらえる可能性もあります。転職サイトによっても求人に偏りがあるので、担当者一人の意見が全て正しいとは限りません。複数の人に意見を聞くことで、視野を広げて転職活動を進められます。
転職活動をなるべく慎重に進めたいという方は、複数の転職サイトを利用しましょう。
現在すでに離職している人
在職中であれば、仕事と転職活動を両立する必要があります。
忙しくて面談や選考の時間が取りにくい場合、複数の転職サイトに登録するとバタバタしてしまうかもしれません。忙しい職場であれば、急に残業が入ってしまう可能性もあります。
離職中で転職活動にじっくり時間を使える、時間に融通が利く場合は複数の転職サイトに登録してもいいでしょう。
また、離職中に転職活動をしている場合、「早く次の仕事を決めたい」という焦りから手頃な求人に飛びついてしまうかもしれません。
冷静に意見を聞きながら進めるためにも、複数の転職サイトを利用しましょう。
転職サイトはかしこく使って、後悔しない転職をしよう
私も転職活動を始めた頃は転職サイトへの登録が面倒くさく、数を絞って利用していました。
しかし使っているうちに合わないエージェントにあたって不便を感じ、最終的には複数のサイトへ登録することで希望の求人を見つけることができました。
既に応募したい求人があり、そこで後悔しない自信があるのなら追加で登録する必要はありません。他の選択肢を見た上で納得して決めたい場合、まだ満足のいく求人に出会えていない場合は複数の転職サイトへ登録しておくことがおすすめです。