薬剤師の仕事がつらい…一度辞めてから転職しても大丈夫?
薬剤師の資格があれば、ブランクがあっても転職できるよね?
この記事はそんな人のために書きました。
私は新卒でドラッグストアに転職しましたが、適応障害で休職後にメディカルライターとして転職しました。仕事を辞めてから転職した薬剤師のサポートもしたことがあります。
薬剤師の仕事がつらい、辞めたいという人の気持ちはよくわかります。薬剤師は仕事を辞めてからも転職できますが、注意点もあるのでよく考えてから決断しましょう。
薬剤師は辞めてから転職活動を始めてもOK
薬剤師は仕事を辞めてから転職活動を始めてもOKです。在職中に次の仕事を探すのがベストではありますが、それが難しい状況にある人もいるでしょう。人生100年時代と言われている今、仕事から離れてゆっくり過ごす時間が必要な人もいるはずです。
薬剤師の約6割は女性であり、薬剤師の多くは結婚・出産でブランクを経験しています。仕事を辞めても資格は残るので、子どもが大きくなってから再就職する薬剤師もたくさんいます。
もし仕事を辞めてから転職活動を始める場合、面接でブランクについて聞かれたときに相手が納得できる理由を説明できることが重要です。
面接の担当者は職場で問題なく働けるか、すぐに辞めないか確認したいと思っています。辞めてから転職活動をしたい理由は人それぞれですが、ネガティブな理由で辞めていたとしても「キャリアを考える時間がほしかったから」など前向きな理由を担当者に伝えましょう。
仕事がつらくて今すぐ辞めたいなら、休職という手も
精神的に疲れていて、薬剤師の仕事を今すぐ辞めたいという人もいるでしょう。そんな場合はすぐに辞めるのではなく、診断書をもらって一度休職することをおすすめします。
休職の大きなメリットは、回復してから今の職場に戻るという選択肢を残せることです。休職中も傷病手当金を受給できますし、ゆっくり休んでから今後のキャリアを考えられます。
辞めてから転職活動を始めるメリット3つ
薬剤師が仕事を辞めてから転職活動を始めるメリットは、次の3つです。
- 転職活動の時間を十分に確保できる
- 次の仕事を始めるまで休める
- ライフスタイルの変化に対応できる
それぞれ具体的に解説します。
転職活動の時間を十分に確保できる
転職活動中は転職エージェントとの面談や職務経歴書・履歴書の作成、応募先との連絡などやるべきことがたくさんあります。仕事しながらそれらの対策をするのは大変ですし、仕事が忙しければそもそも転職活動に時間を割けない場合もあるでしょう。
私も転職活動中は昼休みに店舗を抜け出してSPIを解いていました。面接が重なるとスケジュールの調整も手間がかかり、有給が必要になる場合も。仕事を辞めてから始めれば、転職活動に専念できます。
どんな仕事が合うかわからない場合も、十分に考える時間をつくれます。薬剤師の仕事が嫌になってしまった人も、一度仕事を辞めて仕事と距離を置くことで自分のキャリアと向き合えるでしょう。
次の仕事を始めるまで休める
仕事を辞めてから転職活動をすると、次の仕事を始めるまでのまとまった期間を休みにできます。薬剤師の仕事に疲れてしまったという方は、一度仕事を辞めてから心身ともにリフレッシュしましょう。
なお、もし一度辞める場合は貯金しておく必要があります。職場で雇用保険に加入していれば離職期間中に失業給付金がもらえますが、自己都合の場合は待期期間があるので給付までに時間がかかります。少なくとも数ヵ月分の生活費は備えておきましょう。
もし手持ちの資金が心もとない場合、単発の派遣を使って生活費を補うという手もあります。ファル・メイトには単発で働ける高時給の仕事があるので、もし生活費が不安であれば登録しておきましょう。
ライフスタイルの変化に対応できる
配偶者の転勤や子育ての都合などライフスタイルの変化で仕事を辞める場合、在職中に転職活動が間に合わない可能性もあります。そんなときは一度仕事を辞めてライフスタイルを優先してもよいでしょう。
薬剤師は女性が多いので、多くの職場では家庭の都合によるブランクにも理解があります。仕事を辞めてからライフスタイルが落ち着いたころに転職活動を始めても問題ないでしょう。
私の友人は結婚を機に引っ越し、そのタイミングで病院を退職しました。退職後に仕事を探し、転職エージェントを利用して無事に薬局へ転職しています。出産を機に退職し、子どもが小学生になってからパートとして復職したという薬剤師もいます。
辞めてから転職活動を始める注意点3点
仕事を辞めてから転職活動をする場合、次の3点に注意しましょう。
- 転職の情報収集はしておく
- ブランクはなるべく短い方が◎
- 転職活動をあせってしまうことも
本格的な転職活動は辞めてからでもOKですが、辞める前から次の仕事を意識しておいた方が安心です。
転職の情報収集はしておく
実際に応募するのは辞めてからでも問題ありませんが、転職について情報収集は辞める前からしておきましょう。
コロナ禍や医薬品供給の問題もあり、薬剤師の市場は日々変化しています。転職したい時期が数ヵ月先でも転職サイトには登録できます。1社だけでも転職サイトに登録してエージェントと面談しておくと、いざ転職活動を始めるときスムーズに進められるでしょう。
「転職サイトの登録が面倒くさい」「まだ転職エージェントとの面談はいいかな…」と考えている場合、自分で求人をチェックする方法もあります。
ブランクはなるべく短い方が◎
薬剤師はブランクがあっても働けるとはいえ、ブランクは短い方がベターです。転職するとき応募先に別な候補者がいた場合、ブランクを理由に採用を見送られるかもしれません。
辞めてから転職する場合は、あらかじめ転職する時期を決めておきましょう。
正社員で働くのが難しい場合は、いったんパートで働くのも手です。パートの求人を探すならファルマスタッフがおすすめ。転職エージェントに聞いたところ、パートでも調剤のキャリアとしてカウントされるとのことでした。
転職活動をあせってしまうことも
仕事を辞めてから次の仕事を探す場合、満足いく求人が見つからないとあせってしまうかもしれません。あせって転職活動を始めた結果、転職先の判断を見誤りブラック求人に引っかかってしまうことも…。
仕事を続けていれば最悪転職しなくても生活できますが、辞めてしまうとその選択肢がありません。心配性な人は辞めてから次の仕事を探すより、在職中に転職活動を始めた方が安心でしょう。
まとめ
今回は薬剤師が仕事を辞めてから転職するメリットと注意点について解説しました。
基本的に、薬剤師は仕事を辞めてから転職活動を始めても問題ありません。しかし貯金や情報収集、今後のキャリアプランなど必要なことな一通り備えておきましょう。
キャリアに悩んでいるなら、こちらの本もおすすめです。